荒野のラーメン(浜松)
あの忍者が、いまやってる店だそうで。
場所は西区大山町。東名浜松西インターの北、花川運動公園の西。
中区から見ればかなり辺鄙な場所である。
山あいに入り、アップダウンが大きくなり、民家がかなりまばらになったあたり。
いいかげんさびしくなってきたなー…
というあたりで、発見。
荒野のラーメン。
向かいは畑。周囲は山。店の裏は竹林…
まあ…荒野ではない。人気(ひとけ)がない感はぽいっちゃぽいか。あとたまたまこの構図でバイクがとまってるとことかね。
なるほど話に聞いてた通り、建物が西部劇ぽい。風車的なオブジェとか、あの、なんていうんだろ、西部劇の手配書みたいなフォントで「Westerns」て書いてあるのとか。そして同じフォントで「CHINA SOBA」。しかし隣には黄色地に赤字ではっきり、「支那そば」の看板。
「夕陽のラーメン」の看板も。
あれ夜の部が夕陽じゃなかったっけ?
まあいいか
店内。
いろいろ「ぽい」のが中にも。
入ってすぐに製麺機。
操作しているやや若めの兄さんは忍者に付いて修業中の小忍者だろうか。
客はぜんぜん入っていない…
昼の最後の方とはいえ、そんなに遅い時間じゃないはずだけど。
カウンターの向こうには初老の店主らしきおじさんが。
この人が忍者?
かねてから聞いていた業界の有名人がついに目の前に。
…とはいえ感慨はあんまりなく。
興味があるのはあくまでラーメン。
メニューはいろいろあったけど、無意識に注文したのはやはり「忍玉ラーメン」。
なばりで食べたのを思い出す。
豚骨醤油にチャーシュー玉子、そしてキクラゲ。
たしかにこんなんだった。
箸を取ろうとしたら、ん?
箸立てになぜか塗り箸と割り箸が混ざって入っている…
油はあまり強くない、出汁が先にじわっと感じられるスープ。
好きな味。
すぐ浮かんだのは一凛の豚骨醤油。
やはりこのバランスは継承されているのか?
麺はストレート太麺。けっこう太い。
硬めだからなのか、コシが強いからなのか、箸で持ち上げるのがたいへんなくらい。
食べ応えはある。ただこの太さ硬さがベストなのかは分からない。なんだろ、この太さにしてはもっちり感が足りないのかな。
もっと細くて、束がそろいやすくて、滑らかな麺の方がいいなあ…と素直に思ってしまった。
他にはキクラゲ、玉葱みじん切り、二つに割った煮卵、煮豚系チャーシュー。
組み合わせは、うん、合ってる。
んー…好きな味ではあるけど…
トータルでいうと、おおざっぱって感じかな。
味が近いってことで比べるなら、一凛の方が好み。
食べログだと高評価感だったんだが。
なんだろこの違和感。
時間が遅くてガランとしてたのもあるか。
塩ラーメンとか食ってみるべきかな。
一大勢力を築いた忍者系。こんなもんじゃないはず。
まだ検証の余地ありと思われます。