和歌山のラーメン 七星(浜松)
鉄板店リピ。
場所は富塚。
昔ながらの2階建・1階テナント・三軒つながり物件の一角の小さい店。
でも隣の駐車場にも店専用の枠があり、車で来ても問題なし。
こちらは浜松では珍しい、和歌山ラーメン推しの店。
Wikipediaによると、和歌山ラーメンは、豚骨醤油スープにストレート細麺、青葱チャーシューメンマに蒲鉾、てあたりが定義の模様。
その昔、テレビチャンピオンの日本一ラーメン店を決めるやつで、石神が推して一位になったのも和歌山ラーメンだったそうな。
そしてこちらが七星の和歌山ラーメン。
蒲鉾がかーわいー
ちなみに今回は魚介ラーメンをチョイス。
メニューによると、和歌山ラーメンに魚介出汁をプラスしたラーメンとのこと。
うん、やっぱり旨い。
じんわり旨い。
ストレート細麺、加水は少なめ、柔らかめ。ツルツル、ではないが、麺そのものの味が感じられる。
豚骨醤油のスープはどちらかというと醤油メインのあっさり方面。しょっぱさでなく、旨味がちゃんとくる。
魚介出汁もけんかせず、メインに対する風味のひとつに収まっていて良いプラスになっている。
チャーシューは煮豚系でほろほろのやつと、肉質がしっかりしていて歯応えがあるやつの二種類。
控えめながらじんわり旨い、バランスの良いラーメン。
嫁は塩ラーメンをチョイス。
メニューには、酢が入っているとの注意書きが。味見させてもらうと、たしかに酢が効いてる。出汁、旨味がしっかり出ていて、旨いは旨いが、この酸味については、好みが分かれるところだろう。
嫌いじゃないけど、tはやっぱり和歌山ラーメンの方が好きかな。
客席には、ブロックごとに七味などの様々な調味料と、ヘアゴム、飴が置いてある。
女性や子供連れへの対応が細かい。
我々が着いたのは14:00頃で、ランチ終盤の時間。
食べ終わる頃には客は我々だけになっていたが、厨房からスタッフの会話が耳に入ってきた。入ってきた、というより、座ったのがカウンター先だったから、ほぼダイレクトに聞こえてきたんだけど。
どうやら店主がもう一人のスタッフに、オペレーションについて指導している様子。下げた食器をどのタイミングでどこに置くとか、洗浄機はいつも稼働している状態にするとか、忙しいときでも効率良くオペレーションを回す方法を、結構長いこと教えていた。
東勝軒◯秀の店主が、客がいるのにスタッフに平気で口汚く罵っているのとか、山彦の店主がバイトの高校生を大声で叱っているのをみたことがあったから、またそっち系だと嫌だなと思いながらも、耳には入ってくるので聞いてしまう。
でも、どうやら店主は終始冷静で、優しい感じではないものの、理由を含めて丁寧に教えている、という感じだった。
教えられているスタッフは独立希望の弟子ってとこか。
とにかく食べ終わったので、我々が会計を済ませて出ようとすると、店主が我々に一声。
「食べてるとこ、ごちゃごちゃうるさく言っちゃってすいません。またぜひ!」
これはこれは。
いいえぜんぜん、と答えて店を出る。
そのときはじめて姿をみたが、なんとも精悍な感じの、まだ若い店主。
こういう言葉、というか、客にこういう言葉をかけようとする姿勢は、素晴らしいなと思う。
ま、そう思ってくれるんなら、そもそもスタッフへの指導は我々が店を出た後でもよかったのに、とも思ってしまったんだけど。
ただ、たゆまぬ努力をしようとする魂は感じられました。
評価は変わらず。
また来たいと思います。七星。
http://tabelog.com/btb/3abf785168e6d515a7a5786716bd2e794c018aa02933656f3e88ba44998957b2/